京橋からは大阪城公園方面に１０分程歩く。少し迷ったが、開場の３０分前には到着。初めての会場なので、楽屋口などを調べて見るが、建物の楽屋口から、南北に敷地の出口がある。タクシーなら南の出口かなと思ったが、こちらはホールへの一般客の出入り口の横にあるので、どうかな〜とか思いつつ、何度か行き来してみる。チケット交換の為に、係員と話していると、後方から、陽子さんのマネージャーのＴ氏が声をかけてくれた。大阪に来られていると思わなかったので、とても嬉しく少しお話をする。で、終了後は北の出口から出るからと教えて下さった。いつもお会いしている顔を拝見すると何だかホッとする。 開場された後、行列が入場するのを待って、少し遅れて中に入る。席は７列目の真ん中でとても良い席だった。前回もそうだったが、客層は偏らず、いろんな世代の人達が見に来ていた。隣に座った親子は、お父さんが鳳蘭さんのファンの様で、プログラムを開いて娘さんにあれこれ話をしていた。その中で、鳳蘭さんと陽子さんのことを「この２人は別格だから」と言っていて嬉しく思いながら聞いていた。他のファンの方に褒められるのって本当に嬉しい。 舞台自体は前回よりも更に良くなっていた気がする。陽子さん、本当に素晴らしい。本職は歌手なのに歌以外の部分でも素晴らしく存在感があった。決して出番が多いわけではないのだが、ポイント、ポイントで出て来るところが重要な存在になっていた。実際には子どもはいないのに、本当に息子に対する優しく大きな愛情を感じた。歌も２曲程しか歌わないのだが、「泣かないで」はストーリーの最も盛り上がるところで歌うので、とても印象に残る。前回に聴いた時も感動したが、その後、ずっと歌手として歌う「泣かないで」を聴いて来たので、改めてミュージカルの中で歌う「泣かないで」を聴きたいという思いもあって、今回、行ったこともあるが、舞台ではまた違った良さがある。ストーリーの中で歌に入って行くのもドラマチックだった。 陽子さんが演じる田舎の母ちゃんの役は地味な役だが、派手な芸能界のストーリーの中で、出て来るだけでホッとするシーンで、本当に良い役だと思う。最近、ピンキラが期間限定で再結成して、ピンキーとしてカッコ良く「恋の季節」を歌っている陽子さんとは別人物の様に感じでしまった。どっちも魅力的で好きだけど。 陽子さんの歌にも演技にも魅せられたが、今回、それも、やはり他の出演者の方も素晴らしいからこそ生きて来るのだと感じた。いくら陽子さんが素晴らしくても、作品が良くないとそれが生きない。主演の坂本君、ジャニーズとは思えない歌唱力と演技力だった。ミュージカルシンガーとしても通用する。鳳蘭さん、存在感は流石だ。２部は全く出番がないのに、フィナーレで出て来られた時は、そんなこと感じられないくらい存在感があった。紫吹淳さんもライザ・ミネリを彷彿とさせる演技力、加えてスタイル抜群。リトル・ピーターやってた子役の子もアンサンブルの人達も、本当にレベルが高く、良いミュージカルだった。こういう良い作品に出会えて、当たり役になっていることは本当に嬉しいことだ。何度でも再演して欲しい作品である。陽子さんの暖かさに何度でも包まれたいと思う。 終了後、教えて貰った北側の出口へ行くと、ファンが数人待っていた。ビルとシアターＢＲＡＶＡ！の間に道があるのだが、そこで待っていると係員に追い払われて、向かいのビルの軒下で待つことに。楽屋口の正面には植木が植わっていて、楽屋口から出て来たところをすぐに捕まえることは出来なさそう。でも、出て来たところで見つけて下さって、向かいのビルに入るところで少しお話して貰えて、パンフレットにサインもして貰えた。若々しくカッコ良い出で立ちで、颯爽と出て来た陽子さん。舞台とのそのギャップがまたファンには堪らない魅力なのだ。 シアターＢＲＡＶＡ！は神戸からはとても不便な場所にあるのだが本当に行って良かった。とても幸せな気分で帰って来た。また、１週間後には、銀座スウィングでお会い出来ると思うとこれまた幸せな気分になった。 |
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