スウィング０７年６月

　３ヶ月ぶりに銀座スウィングへジャズライブを見に行って来た。４月には「モダンミリー」を見に来たのに、何だか陽子さんに会うのは久しぶりの様な気がする。
　今日は７時１０分に起きて、何と３時間後には羽田に着いていたのだから、東京も近くになったもんだ。７時４０分に家を出たのだが、雨だったので道が渋滞していて、ちょっと焦った。飛行機は９時出発。８時３０分に神戸空港に着き、チェックインして中に入り、ジュースを買って搭乗ゲートへ行くと既に最終搭乗案内中だった。チェックインが遅かったので、後方の席しかなく最初の案内で搭乗出来た筈なのに。そんなんでちょっと慌ただしかった。
　今回はお茶の水の定宿が取れたのでチェックインだけして、友達とペルジーノ展を見に行く約束をしていたので新宿へ。昼食を摂ってから損保ジャパン東郷青児美術館へ。そして、その後、友達の知り合いが写真の個展を開いているというので、新宿３丁目まで出かけた。その帰り、友達と別れてから、私は丸ノ内線で戻ろうと思ったので、ついでに２８年前に陽子さんを見に、毎月通ったビルを見ようと伊勢丹前まで歩いて来た。レインボービレッジという名の通り、虹色の壁が美しかったビルは何だか薄汚れていた。そして、オシャレなサロンがあった６階は今は炉端になっている様だった。今日は梅雨らしい雨降りの１日だった。２８年前、このビルの６階でマンスリーコンサートをやった６月２９日も、こんな大雨の日だった。丁度東京サミットの真っ只中だった。雨の東京は至る所に機動隊や警察官が立っていた。毎月、伊勢丹で花を買って見に行った。この交差点でタクシーに乗る陽子さんをいつも見送っていた。
　そんなことを思い出しながら、新宿３丁目から丸ノ内線に乗る。四ッ谷に着くと、ニューオータニが見える。２５年前、ニューヨーク帰りの陽子さんは良くレビューをやっていた。ニューオータニのクリスタルルームでも良くレビューをやっていて、何度か見に行ったが、私達の様な庶民が行くところではない気がして、２度しか行かなかった。
　４０年近くもファンをやっていると、東京のあちらこちらに陽子さんを見に行った思い出の場所がある。
　いつも、ライブと食事が被るので、今日は早めに入ろうと、開店前にスウィングに行き、開店と同時に入って、早めに食事を摂る。スウィングは料理もなかなか美味しいので楽しみである。今日の陽子さんは真っ赤なＴシャツにＧパンという出で立ちでライブハウス入り。開演時間になっても、バックバンドがステージに現れず、結局、１０分遅れで、バックバンドが入場。天気が悪く、客の出足を考慮したのかも知れない。

　今日の衣装は夏らしく白いショートパンツスーツで登場。珍しく、２部では衣装を替えていた。背が高いので、何を着ても格好良い。今日も３月の時と同じ、海野トリオとのセッションだ。ナンバーもほぼ同じ。今日は１部、２部共、一部、藤田淳之介さん（サックス）、門脇大輔さん（ヴァイオリン）という若手コンビも登場。Clacksというインストゥルメンタル・ユニットのメンバーらしい。初々しくて可愛い感じだった。でも、演奏はなかなか良かった。しかし、何かどんどんバックが若くなっていくなあ。陽子さん曰く、「素晴らしい先輩方はどんどんいなくなってしまうので、自分が引っ張って行く立場になっていく」とのことだった。羽田健太郎さんの話も出たが、本当に残念なことである。

　第１部のラスト近くで、前々からのお約束「Only in NewYork」をやっと歌ってくれた。「モダンミリー」の中では日本語訳、また、舞台なのでキーを上げて歌い上げたが、今回はより本物に近く歌うとのことで、これもまた、とても良かった。本当に難しい歌だと思うが、難しく感じさせずサラッと歌っているところが流石である。２部のラストで「明日に架ける橋」を歌った時、客から「凄いなあ」という感嘆の声があがった。陽子さんは「プロですから(^_^)」とさらりと言ってのけた。いや、プロでもやっぱり凄いと思う。これこそプロだ。こういう歌い上げる歌、特に良いなあと思う。
　一部と二部の間には、また、店の外に出て、客と談笑されていた。私達も一緒に写真を撮って頂いた。休憩時間もこうやってみんなにファンサービスをしてくれていた。
　今回は殆ど前回と同じナンバーであったが、「Only in New York」は期待通り、とても良かった。ミュージカルの時とは違ってジャズ風で、これもまたこういうライブでは良い感じ。あと、「明日に架ける橋」は力強くて、とても好きなナンバーだ。
　次のスウィングは、１１月１日。２年ぶりに陽子さんの誕生日のバースデーライブをやるとのこと。暫く開くが、その間、ミュージカル「葉っぱのフレディー」もあるし、すぐかなあ。
　翌日は神宮でデーゲームがあることに気付き、出掛けたが、暑い日で、半袖でスタンドにいたので、腕が火傷状態で真っ赤になり、その後、３日程ヒリヒリして熱を持っていた。久し振りに神宮で公式戦が観られて、２０安打１７得点のボロ勝ちで最高であった。
　最終便まで少し時間があり、もう１１月まで、東京には来られないと思うと何か名残惜しく、外苑前から銀座線で戻るのに、新橋を通り過ぎて、わざわざ銀座まで行き、銀ブラ（死語(^_^;)？）しながら、新橋まで歩いて戻って来た。
　１１月までしばしの別れだなあと感傷的になりながら、羽田空港に戻って来た。飛行機のチェックインしようとしたら、なんか時間がかかっている。予約便は最終便だと思っていたらその前の便だったらしく、出発後の払い戻し手数料６５００円取られた上に、最終便の新規購入で１万５００円、支払う羽目に(;_;)。返って高いものになってしまった。ま、それでも、新幹線より３０００円程高いだけなので、新幹線が如何に高いか良く解る。
　最終便迄時間潰さな…と必死だったのに。帰りの便は最終便は遅過ぎで、もう１本前は早過ぎて、両方中途半端で、いつも予約取る時に迷う｡で、結局、どっちにしたのか忘れてしまうのだ。しかし、列車も飛行機も予約便に乗り遅れたなんて生まれて初めて。まあ、空席があって乗れただけでも不幸中の幸いと慰めておこう。