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２月に六本木のスウィートベイジルで４０周年の記念ライブがあり、見に行ったばかりだけれど、何だか久々の様な気がした。日本全国天気が良い中、流石、雨女の私が行くことになった東京だけは天気が悪い。しかし、雨は止んでいたので助かった。今日は１０度だが明日は２０度の予報なので、やや寒いのは我慢してトレーナー１枚で上京。 東京駅前の新丸ビルに一度行ってみたいと思っていたので、東京で途中下車して立ち寄る。オープンした時は大変な人混みだったけど、今は落ち着いて、静かな空間になっている。全館禁煙だし、無料のロビーには大きなソファが置かれていて、一休みするのにも良い感じだ。六本木ヒルズよりも落ち着くなあ。東京駅も綺麗に見えるが、今は改装工事中で外観が良くない。残念だ。 昼食を摂っていると良い時間になったので、赤坂のホテルにチェックインし、部屋で少し休んでから出掛ける。いつもの様に東京での所用を済ませ、１８時前にスウィングへ。早めに食事を終えて、１９時からのライブを待つ。
今日の衣装は白の上着と黒のパンツが格好良い。陽子さんも凄く乗っていたし、凄く良かった。乗っている時って歌だけじゃなくて、ＭＣも面白い。今回のバックは若手のピアニストだったので、どうかなあと思っていたのだが、秋田慎治さん、とても力強い演奏で良かった。バックって単なる演奏ではなく、ステージを盛り上げる大切な要素だと思う。アレンジも良い感じで、才能ある音楽家の様だった。 「これからの人生」は「今まで歌いたかったけど、まだ若過ぎるかなと思って歌えなかった。やっと歌える年齢になったので」とおっしゃっていたが、１０年くらい前かなあ〜（その頃って記録をきちんと取ってないのではっきり解らないが）、ＮＨＫの音楽番組でなかにし礼さんの訳詞を歌うコーナーで歌っていた。「ミシェル・ルグランの曲はとても難しい。歌っていると音痴に聞こえる」とおっしゃっていたが、それが何か盛り上がりのない歌にも感じ、前回聞いた時は、イマイチ、良いと思わなかったけど、今日は全然違う歌の様に良かった。年齢的なものもあるのだろう。陽子さんの歌は、本当に年を取るに連れて、単に上手いだけでなく味が深くなっていて感激。胸に染みるって言うのが若い頃より感じる。自分も年行っていることもあるのかも知れないが…。  「恋よさよなら」や「Close to you」
は明るい感じで良い感じ。「Close to you」 はカーペンターズでお馴染みの曲だが、カーペンターズのものよりアップテンポなアレンジで乗れる感じだった。「Love for sale」はピアノの秋田慎治さんが演奏用にアレンジしたものを歌われていたが、これも素晴らしかった。大体、演奏用のアレンジって人間の声を想定していないから難しいと思うけど、余裕で歌っていた。簡単そうにさらりと歌っていたが、力があるから出来ることだと思う。「Fly me to the moon」を歌う時も、どんな感じで歌うのかなど、即興でその場で打ち合わせして歌ってしまったりするのも凄いなあと思う。勿論、それに付いて来れる演奏者も素晴らしいと思うけど。才能のある者同士のセッションって聞いていても気持ちが良い。やはりプロだなあ。酔っ払いの客の扱い方もうまくて、無視するでもなく、「『恋の季節』を歌ってよ」と言う客に「ここはジャズクラブですから、そう言うのは『年忘れ日本の歌』とか懐かしのレコードなどで聴いて下さい」と、上手にかわしていて面白かった。「お酒もそれだけ飲まれたら幸せ(^_^)」などとフォローも忘れない。これで、みんなが気持ち良く過ごせる。 休憩時間には「先月も４０周年に来てくれたのに、続けてだと大変だったでしょう。さっきも（ライブ中に）言ったけど」と言って下さったり、「次回は５月１５日」と聞いて「沖縄返還記念の日ですね」としょうもないことを言ったら、さらりとライブ中にそれを話して下さったり、ファンって単純だから、こういうちょっとしたことがとても嬉しいものなのだ。 次回は ５月１５日。今度は白石啓太さんや仁科愛さんというオリジナルメンバーとのセッション。白石さんや仁科さんとやる時は、陽子さん本来の歌が聴けていつも楽しみにしているので、絶対来ないと…。 余談：翌日は 好天に恵まれ、一度訪ねたかった浜離宮に行ってみた。東京って、大都会だけど、こういうお庭や公園や社寺など、緑があちらこちらに残っていて、都会の喧噪から逃れられる場所があって良いと思う。浜離宮から隅田川を浅草（隅田公園）まで水上バスに乗って見た。桜がちらほら咲いていたが、満開となったら綺麗だろうなあ。陽子さんのライブは夜なので、翌日帰るまでの間が暇で、東京のあちこち訪ねるのが楽しい。 |
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