＜メディチ礼拝堂＞

　今日は１日自由行動でした。遅い朝食の後、三々五々散って行きました。私もチェントロへ出かけようと思いましたが、何しろここから歩くのは遠い。なのでバスを使うことにしました。フロントでバス停とチケット売場を聞いてから出発しました。ホテルで教えて貰ったバールにはチケットは売ってなくて、少し先のラッテリアに売っているとのことで、買いに行きました。６枚買い、バス停へ。ここからアルノ川沿いにＢのバスが走っているとのことでした。バス停に向かうとバスは行ってしまいました。オラリオもないので、次はいつ来るか解らないし歩くことにしました。それにしても遠い。途中、ＡＴＭでお金を降ろしたりしましたが、それにしても３０分以上かかります。
　朝一で空いている間にドゥオーモに入ろうと思ってやって来たのですが、既に列が出来ていました。列は出来たりなくなったりなので、なくなった隙に入りました。その後、私の好きなメディチの礼拝堂へ行きましたら、入り口のところに絵に描いた様なジプシーが３人いました。段ボールを持ってこちらに近づいて来たので怒鳴り上げてやったら引っ込みました。今、礼拝堂の１階で何か催しをやっていて、それが２０００リラ、礼拝堂の入場料が８０００リラで、１万リラです。
　少しゆっくりしたのですが、この後、この人混みのフィレンツェにいるのも嫌気が射し、どこかへ脱出したくなりました。ピサ、ルッカ、エンポリ、シエナ、といろいろ考えたのですが、列車の時間とか日本人がいなさそうなとことかを考えアレッツォへ行くことにしました。

＜Buca di S.Francesco＞	＜グランで広場のポルティコ＞	＜アレッツォの街並み＞

　 １２時１２分の列車に乗ろうと思い、１１時４５分頃、駅へ行ったのですが、何とビリエッテリアは長蛇の列。時計とにらめっこしながら自分の番が来るのを待ちます。１２時になりあと５人くらいです。ふと、気がついたら、上のランプ、最初はＡＰＥＲＴだったのに、ＣＨＵＳＯになっているではありませんか。今更、他の列に並んでも列車に間に合わないし、まだ、売っているので、そのまま並び続けました。しかし、日本なら、もう終わりと言う時には、列に並ばせない様にして、一応、列の最後までは売りますよね。さすがイタリアだわ。ここは。 　

＜地面が斜めになっているグランデ広場＞	＜アレッツォのドゥオーモ＞

　 そして、時計は１２時７分。やっと私の番になったと思った瞬間、無情にも窓口にはＣＨＵＳＯの札が出されました。「おい、おい。それはないやろ」と思って、「え〜。１枚だけ売って。もう、列車が出る」と言うと、おっちゃんは「しゃあないなあ」と言う顔をして、「どこまで？」と聞いてくれたので、「アレッツォ！」と叫んでしまいました。アレッツォまで、片道７４００リラ。出発まであと２分です。走って飛び乗って「やれやれ」と思った瞬間、ガッチャンするのを忘れていたことを思い出し、飛び降りて、車掌に「ちょっと待って」と言って切符を見せると「もう良いから乗れ」と言うので、また、列車に飛び乗りました。
　列車は少し遅れて出発しました。フィレンツェは霧は濃かったものの、天気は晴れていたのに、少し行くと曇って来て、霧で何も見えなくなってしまいました。以前、アレッツォへ行った時は、土砂降り、おまけに、日曜で店は開いてなくて、人通りもなく、ホテルは最悪と言う感じで、印象が超悪しです。それで、晴れてるアレッツォを見たら、少し印象が変わるかなと思って行くことにしたのに、これじゃ、行く意味ないぞ。と思っていたら、また晴れて来ました。